2019/04/04
専用および総合測定具
専用測定具について
特徴
専用測定具はその名前が示すとおり、特定の測定項目を測るために用意する、専用の機器です。最大の特徴は、専用機器ならではの効率にあります。中には汎用の測定具と比較して、1/10の時間で済むケースもあり、さまざまな現場で活躍しています。
専用測定具は、図面から起こして製作する、完全なオーダーメイド品です。お客様のニーズはさまざまで、求められる機能や構成、必要となる時間と費用には大きな開きがあります。まずはご相談いただき、ニーズにマッチしたプランをご提案しています。
専用測定具製作事例
ボールナット 5点式 有効径測定器 |
ボールネジシャフト 3点式 有効径測定器 |
ボールネジナット 3点式 有効径測定器 |
単機能型の作例として、その一端を紹介します。いずれも、測定する場所が5カ所、3カ所と多く、その位置も複雑です。ただ何かを挟んで、その距離を測ればすむというレベルではありません。しかも測るべき場所が、規格等で決まっている場合が多々あります。
専用測定具を使えば、ただ中に入れてレバーを操作するとか、挟んで少し移動させるといった、簡単な作業をするだけで、必要なデータを得ることができます。この簡便さと確かさこそ、専用測定具の価値です。ぜひご活用ください。
設置式総合ゲージについて
複雑な形状の製品を大量に生産する現場では、専用の測定機能を組み合わせた、複合型の総合ゲージが威力を発揮します。特別な測定技能は必要とせず、ラインで働く皆さんに簡単に使っていただけます。
設置式総合ゲージの作例として、エンジンの重要部品であるシリンダーヘッド用の測定具をご紹介します。
測定作業はとても簡単です。できあがった製品をセットして、決められた簡単な操作をするだけ。所要時間はわずか45秒です。
同じ作業を3次元測定器等で行った場合、446秒を要しました。当社製品により1/10の大幅な効率アップを実現しています。
シリンダーヘッド容積式総合ゲージの3つ特徴
・測定時間が汎用の測定器に比べ約1/10と大幅短縮
・繰り返し測定誤差は3ミクロン
・特別な測定技能の必要なし
製造ラインへの導入はオフラインで設置いただけるので他の設備との前後調整の必要がなく設置後すぐにお使いいただけます。
汎用の測定器との測定時間の比較
寸法の測定方法
1. シリンダーヘッドの基準面と基準穴を治具の測定基準となる位置決め部に合わせてセットし固定します。
2. 寸法測定部に測定ゲージを入れ、針の振れ具合で狙い寸法に対する誤差を比較測定します。
設置イメージ
設置型総合ゲージは、用途によって形もさまざま。ここではゲージに対して、実際にワークを設置した状態を、イメージとしてご紹介します。あらゆるワークにマッチした、使いやすい機器を設計・製造しています。エンジン部品、AT部品の他にHVモーターのローターやステーターの専用測定具や銅線単品の検査具等も製作しています。是非お問い合わせ下さい。
- 設置前
- 設置された様子
設置式総合ゲージ制作事例
これまで弊社が製造した設置式総合ゲージについて、主な用途をご紹介します。製作にあたっては、入念なリサーチを行い、ニーズにマッチした製品をご提供します。まずはお気軽にご相談ください。
シリンダーヘッド |
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設置式総合ゲージ シート面位置、面同軸度測定 |
設置式総合ゲージ カム穴位置度、hスラスト面位置測定 |
クランクシャフト |
設置式総合ゲージ ピン軸端面長手位置測定他 |
設置式総合ゲージ ピン軸位置度測定 |